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能登半島地震の発生から1日で2カ月となった。102人の死者が確認されている石川県輪島市の「輪島朝市」周辺は、倒壊家屋や火災で焼けた建物の残骸がそのままになっている。冷たい雨が降った同日、地元の僧侶や住民たちは朝市に足を運んで読経をささげ、静かに合掌。犠牲者を悼んだ=1日午後0時40分、同市河井町

給水車から袋に水を入れる栃木市職員たち=1日午前10時45分、輪島市門前町深田

能登半島地震の発生から1日で2カ月となった。102人の死者が確認されている石川県輪島市の「輪島朝市」周辺は、倒壊家屋や火災で焼けた建物の残骸がそのままになっている。冷たい雨が降った同日、地元の僧侶や住民たちは朝市に足を運んで読経をささげ、静かに合掌。犠牲者を悼んだ=1日午後0時40分、同市河井町 給水車から袋に水を入れる栃木市職員たち=1日午前10時45分、輪島市門前町深田

 能登半島地震は発生から1日で2カ月。死者102人を出した石川県輪島市内は、時折降る冷たい雨が街角に手向けられた花束をぬらした。観光名所「輪島朝市」周辺は崩れたビルや焼け焦げた家屋が今も残り、時が止まったままのよう。断水も市内の広い範囲で復旧していない。犠牲者を悼み合掌する人。「いつかまたにぎわいを」と願う被災者。がれきの町を歩きながら、能登の人々の苦難を改めて胸に刻んだ。

 鉄骨だけを残すビル、黒焦げの車、地面を埋め尽くす家屋の残骸。火災が発生した朝市周辺は、被災直後と変わらない光景が広がっていた。所々に、まだ新しい献花や線香が目に付く。

 地震発生時刻の午後4時10分。通りに住民の姿はほとんどない。静寂の中で2カ月の節目を迎えた。