能登半島地震は発生から1日で2カ月。死者102人を出した石川県輪島市内は、時折降る冷たい雨が街角に手向けられた花束をぬらした。観光名所「輪島朝市」周辺は崩れたビルや焼け焦げた家屋が今も残り、時が止まったままのよう。断水も市内の広い範囲で復旧していない。犠牲者を悼み合掌する人。「いつかまたにぎわいを」と願う被災者。がれきの町を歩きながら、能登の人々の苦難を改めて胸に刻んだ。
鉄骨だけを残すビル、黒焦げの車、地面を埋め尽くす家屋の残骸。火災が発生した朝市周辺は、被災直後と変わらない光景が広がっていた。所々に、まだ新しい献花や線香が目に付く。
地震発生時刻の午後4時10分。通りに住民の姿はほとんどない。静寂の中で2カ月の節目を迎えた。
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