【塩谷】能登半島地震で被害を受けた石川県珠洲市への支援活動として、町などは日本名水百選「尚仁沢湧水」のペットボトル水などを提供することを決め、町職員が4日、富山県氷見市に設置された日本キッチンカー経営審議会のベース基地へ向けて出発した。
町は昨年、同審議会と大規模災害時の支援協定を結んでいる。同審議会の要請を受け、飲料水製造の「尚仁沢ビバレッジ」(上寺島)がペットボトルの同社製品「尚仁沢の天然水」500ミリリットルを1920本、町は災害備蓄用2リットルを480本それぞれ無償で提供する。
2リットルの水は同審議会加盟のキッチンカーが6日から、珠洲市内の避難所で行う調理で使い、500ミリリットルの水は避難者に配られる。
町役場で行われた出発式で、見形和久(みかたかずひさ)町長は「能登の人を元気づけられるよう日本一の湧水を無事に届けて」。同社の菊池俊成(きくちとしなり)常務取締役(55)は「尚仁沢湧水を全国に広めていく一環にもなれば」とあいさつ。男性職員2人がトラックで出発した。