入社式であいさつする技能実習生=13日午前、矢板市こぶし台

入社式で会社幹部らと記念撮影する技能実習生たち(前列6人)=13日午前、矢板市こぶし台

入社式であいさつする技能実習生=13日午前、矢板市こぶし台 入社式で会社幹部らと記念撮影する技能実習生たち(前列6人)=13日午前、矢板市こぶし台

 能登半島地震で実習先が被災したベトナム人技能実習生6人が13日、矢板市こぶし台、農水産物加工品製造販売の壮関で入社式に臨み、再出発した。石川県七尾市内の食品加工会社が被害を受け、実習の継続が困難になった。

 励まし合って過ごす中、外国人技能実習機構(東京都)が壮関での受け入れを仲介した。入社式で6人は安堵(あんど)の表情を浮かべ、「日本食のレストランを開きたい」などと夢を語った。

 6人は19~21歳の女性。2023年11月に来日し、同年12月21日から受け入れ先の工場で実習を始めた。

 七尾市で震度6強を観測した元日夕、6人のうち5人は仕事中だった。ベトナムは地震が少なく、「大きな揺れは初めてだった」と口をそろえた。どうしていいか分からず、泣きながら身を寄せ合った。小学校に避難し、会社の寮に戻った後も断水生活が続いた。