作新の中継ぎ右腕・石毛。継投陣の奮起が上位進出の鍵を握る=昨年11月、神宮球場

 第96回選抜高校野球大会の開幕が18日に迫った。2年連続12度目の大舞台に挑む本県の作新学院は22日、大会第5日の第1試合で昨夏4強の神村学園(鹿児島)と激突する。昨秋は関東王者、そして県勢初の明治神宮大会準優勝と結果を残し、62年ぶりの大紫紺旗を狙う作新学院ナイン。戦力を攻守に分けて紹介する。

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 2年連続で制した昨秋の県大会から県勢初の準優勝に輝いた明治神宮大会決勝まで、計11試合のチーム防御率は2.16。小川哲平(おがわてっぺい)ら4人の投手陣と、捕手岩出純(いわいでじゅん)のバッテリーが快進撃の原動力となった。

 けん引した小川哲は9試合で59回を投げ、防御率1.07と抜群の安定感。直球は140キロ台を維持しつつ内外のコーナーを突く制球力が増した。昨春も甲子園を経験したエースは一躍、今大会注目の本格派右腕に成長した。すなわち、ほか3投手の仕上がりが上位進出の鍵を握るとも言える。