帝国データバンク宇都宮支店は21日、廃プラスチック製品製造業の木村化成(栃木市西方町真名子)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。5日付。負債総額は約7千万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、木村化成は2010年設立。物流関係で排出されるパレットやコンテナといった廃プラスチックを粉砕、溶解して製造した再生資源を、素材商社へと販売。毎期の売上高は、おおむね1億円程度が続いていた。新型コロナウイルス感染拡大期も業績は底堅く、利幅は少ないが採算を維持していた。
一方、23年1月、火災で工場が全焼し、事業停止を余儀なくされた。事業再生も模索したがスポンサーは獲得できず、法的整理に踏み切った。