内覧会で紹介された水庭=那須町

 不動産事業のタカラレーベン(東京都千代田区、島田和一(しまだかずいち)社長)は28日までに、那須町高久乙に4月1日開業のリゾート施設「那須 無垢(むく)の音」のメディア向け内覧会を開いた。無垢の音は昨年11月に同所で営業を終了した「アートビオトープ那須」の後継ブランドで、一部建物を改修し、那須の自然や食材を楽しむ施設としてスタートする。

 無垢の音は同社直営の新しいホテルブランド。敷地面積は約3万5千平方メートル。レストランと15棟のヴィラがある「オーベルジュ」、160の池と318本の樹木をモザイクのように配置したランドアート「水庭」、7月オープン予定の宿泊棟(20室)やカフェテラスなどがある「B&B(ベッドアンドブレックファスト)」の3エリアで構成される。

 通年営業とし、四季折々の景色を楽しんでもらう。芸術家の制作などで活用されていたレジデンス棟は改修し、B&Bとして幅広い人が利用できるようにした。

 内覧会では水庭を設計した建築家石上純也(いしがみじゅんや)氏が水庭などを案内した。島田社長は「最大の特長である水庭や、那須の四季を感じられる広大な土地を生かし、選ばれる施設にしたい」とあいさつした。

 アートビオトープ那須はリゾート施設運営のニキシモ(東京都千代田区)とタカラレーベンの共同事業として運営していた。新型コロナウイルス禍で利用が落ち込み、営業を終了した。