宇都宮ブランドアンバサダーの植野さん

 【宇都宮】さらなる魅力発信を目指して市は本年度、「宇都宮ブランドアンバサダー」制度を創設した。第1号のアンバサダーに、市出身で雑誌「dancyu」編集部長の植野広生(うえのこうせい)さん(61)を選び、今月中にも委嘱セレモニーを行う。任期は2年間。

 アンバサダー制度は、高度な知見を有する市ゆかりの人と連携し、より効果的なPRを図るのが狙い。市が本年度から2030年ごろを目標年次に策定した「宇都宮ブランド推進ビジョン」の施策の一つ。市ブランド戦略の企画立案を担う公民連携組織「宇都宮ブランド推進協議会」に、同制度を創設した。

 植野さんは新聞記者や経済誌の編集を経て、17年にdancyuの編集長に就任。植野さんが人気店の厨房(ちゅうぼう)に入り料理を教えてもらうBSフジのテレビ番組「日本一ふつうで美味しい植野食堂」など、テレビやラジオに多数出演している。同番組では3月27、28の両日、アンバサダー活動の一環として市が制作に協力し、宇都宮特集が放映された。

 市はこれまで、スポーツ選手など各分野で活躍する市出身者などがPRを担う「誇れる宇都宮愉快市民」事業を行い、現在51人に委嘱している。アンバサダー創設後も、同事業は継続するという。市ブランド戦略課の担当者は「アンバサダーにブランド戦略への専門的なアドバイスをもらうなど、より連携を取りながら魅力発信の強化を図りたい」としている。