ベテラン剣士の話を聞く子どもたち

 【宇都宮】ベテラン剣士と小学生剣士が交流する「藤沼記念 第16回長幼会」(県高齢剣友会主催)が6日、河内体育館で開かれ、同会会員が懇話会と稽古会を通じて子どもたちに正しい剣道を伝授した。

 同会は1998年、剣道を愛好する高齢者の生きがい、健康づくりに加え、青少年に日本古来の伝統文化である剣道を正しく伝える目的で発足。現在は55歳以上の県内の道場指導者など110人がメンバーとなっている。

 5年ぶりの開催となった今回は、県内外の27団体約150人の小学生や保護者など計約200人が参加した。小学生を10グループに分けて行った懇話会で、会員たちは「当たっていても、気、剣、体が一致しないと一本にならない」などと語り、子どもたちは真剣に耳を傾けた。

 晃宝小6年菱沼剣太(ひしぬまけんた)さん(11)は「いろいろ聞けてためになった。これからは、心を込めて面打ちの練習をしたい」と話した。