【矢板】下野新聞社はとちぎテレビと合同で市長選の出口調査を実施し、計394人が回答した。選挙戦は現職と新人の一騎打ちとなり、初当選した無所属の新人森島武芳(もりしまたけよし)氏(37)は、自民党支持層の6割超、無党派層の過半数の支持を集めた。3選を狙った無所属の現職斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)氏(51)は6割の立憲民主党支持層を固めたが、及ばなかった。無党派層を含めて幅広い層の支持を得られたかどうかが勝敗を分ける一因だったことがうかがえる。
出口調査は、期日前投票期間の2、3日の2日間、唯一設置された本町の投票所で実施した。投票した候補者と回答者の年代、性別、支持政党を聞いた。
回答によると、森島氏支持は57%、斎藤氏支持は43%。森島氏9542票、斎藤氏7311票となった実際の選挙結果とほぼ同じ傾向だった。
調査結果を支持政党別に見ると、森島氏が自民党支持層の66%、公明党支持層の82%、無党派層の53%の支持を集めた。市長選において森島氏の陣営周辺で自民党矢板支部役員有志が支援し、公明党市議が森島氏側に付いたことなどの影響がうかがえる。一方、立憲民主党支持層の60%が斎藤氏を支持した。
年代別では、70代を除く全ての年代で森島氏が上回った。森島氏は50代の68%、30代の57%、80歳以上でも64%の支持を集めた。
投票者の性別は、森島氏の53%が男性、斎藤氏は51%が女性だった。