帝国データバンク宇都宮支店は15日、土木・コンクリート工事、石材販売業のあさひメンテナンス(佐野市吉水町)が事業を停止し、宇都宮地裁に自己破産を申請したと発表した。事業停止は10日。負債額は2022年6月期末時点で約3億7300万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、あさひメンテナンスは1987年創業、92年設立。土木工事や造園工事など手広く受注をこなし、特に土留めや防災、のり面などの災害復旧工事が強みだった。2021年6月から開始した建築用石材の販売が好調で、22年6月期では年売上高約2億5800万円を計上した。
コロナ禍で工事部門が不振となり、石材販売は急伸したが、設備投資や外注費用の圧迫が大きく、採算は維持できていなかった。2022年6月期には債務超過額が約1億5700万円まで膨らんだ。資金難を金融負債でまかなう運営が経営を圧迫し、事業存続を断念した。