3点シュートやドリブルで攻撃のけん引を求められるブレックスのニュービル=17日のホーム仙台戦より

 バスケットボールB1の宇都宮ブレックスは20、21の両日、宇都宮市の日環アリーナ栃木でA東京との2連戦に臨む。ブレックスは今季46勝8敗で東地区首位、A東京は44勝10敗で同2位。ブレックスが2連勝すれば、2020~21年シーズン以来3季ぶりの地区優勝が決まる。今季最後のホームで歓喜の瞬間を迎えられるか、大一番から目が離せない。

 Bリーグの順位は勝率によって決定。同率の場合は当該クラブ間で行われた試合の勝率で優劣をつける。ブレックスはA東京に昨年10月の2連戦で1勝1敗とし、今回2連勝すれば3勝1敗で勝ち越し。リーグ戦4試合を残して4ゲーム差がつくため、ブレックスの首位が確定する。

 ただ戦いの厳しさは直接対決の勝敗が物語る。ブレックスはA東京に過去17勝22敗とリーグで唯一の負け越し。直近10戦では2勝8敗と相性の悪い相手だ。

 A東京はライアン・ロシターやセバスチャン・サイズら強力なインサイド陣はそのままに、今季から日本代表のテーブス海(かい)、吉井裕鷹(よしいひろたか)が加わり選手層はリーグ屈指。平均失点もブレックスに次ぐ69・59点と攻守で隙がない。

 ブレックスは前回対戦時、3点シュート成功が2試合で6本と抑え込まれ苦戦につながった。比江島慎(ひえじままこと)やD.J・ニュービルの仕掛けから外に展開するなど、自由に打てる局面をつくれれば勝利も見えてくる。

 地区優勝が決まればチャンピオンシップ準決勝のホーム開催にも前進する。佐々宜央(さっさのりお)監督は「地区優勝の先のBリーグ制覇を見据えても、何としても勝ちたい一戦」と力を込めた。