クーリングシェルターの施設に設置されている看板とポスター

 【佐野】熱中症警戒アラートの発令対象期間に合わせて、市は24日から指定暑熱避難施設「クーリングシェルター」を開設した。体調不良を感じた際には市民に限らず、誰でも利用ができる。10月23日までで、アラート発令にかかわらず期間中は常設している。

 市は昨年の県内最高気温39・4度を7月に記録するなど、近年猛暑に見舞われている。今年は気候変動適応法の改正に伴い、名称を昨年の「涼み処」から全国共通の「クーリングシェルター」へと変更した。

 目印として、市のブランドキャラクター「さのまる」の看板やポスターを掲示。市役所1階や公民館といった計32カ所で開設し、熱中症弱者など暑さで少しでも身の危険を感じた人が休める場所となっている。

 クーリングシェルターでは水分補給のほか、タオルやうちわ、瞬間冷却剤などを備蓄し、利用者の状況に応じて使用できる。

 また市は新たに、市防災メールに「熱中症警戒アラート」の項目を追加し、熱中症対策などの情報発信に力を入れる。担当者は「暑さを我慢せず、少しでも体調に異変を感じたら利用してほしい」と呼びかける。