帝国データバンク宇都宮支店は1日、一般貨物自動車運送業の芳巳物流(那珂川町白久)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。4月18日付。負債総額は約1億2千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、芳巳物流は2015年設立。最盛期は大型トレーラーや貨物車両を5台ほど保有し、自動車部品を中心に事務用品や印刷物、日用雑貨などを取り扱っていた。

 新型コロナウイルスの流行以降、物流業界全体の需要が大きく減少。下請けが中心だった芳巳物流は受注不振に陥った。燃料価格の高騰によるコスト増を受注価格に転嫁するのが難しいことも追い打ちをかけ、資金繰りが苦しくなり、23年12月までに事業存続を断念した。