舌と喉がピリピリと刺激され、汗が噴き出してくる。それでも箸は止まらない。ほどよい辛さが癖になり、コクのあるスープが絡んだちぢれ麺を一気にすすっていく。麺やスープと相性抜群の、しっかり味付けされたひき肉もたまらない。
店主の菅原友之(すがはらともゆき)さん(45)はラーメン好きが高じ、都内のラーメン店4店舗ほどで修業を積んだ。その中で衝撃を受けたのは2000年頃に客として訪れ、後に修業もした店の担々麺。その味を目指し、21年9月に現在の店を開店。今も勉強を重ねて常に改良を続けている。「お客さんが気づかないような微調整も含め、時代に合わせていきたい」と至高の一杯を目指す。
煮干しと豚骨から取ったスープに白練りゴマとひき肉に使用している甜麺醤(てんめんじゃん)を加えることによりコクを出している。ラー油で辛みを付け、さんしょうをアクセントに使用。辛さは感じるが辛過ぎない味わいで調整もできるため、子どもから高齢者まで幅広い人たちが注文する看板メニューとなった。
「味わい深いコクのあるスープが人気の担々麺を食べて、おなかいっぱいになってほしい」と笑顔を見せた。
▼メモ 担々麺は900円▽那須町寺子丙1206の2▽営業時間 午前11時~午後3時。水~金曜は午後6~9時も営業▽定休日 火曜▽(問)0287・74・3430。