8回、白鴎足利の小野寺が勝ち越しの右前適時打を放つ=清原

8回、1死一、二塁のピンチでマウンドに集まる宇商ナイン=清原

8回、白鴎足利の小野寺が勝ち越しの右前適時打を放つ=清原 8回、1死一、二塁のピンチでマウンドに集まる宇商ナイン=清原

 第77回春季県高校野球大会兼第76回春季関東地区大会県予選最終日は4日、宇都宮市の清原球場で決勝が行われ、白鴎大足利が5-3で宇都宮商を逆転で下し、7年ぶり2度目の優勝に輝いた。

 白鴎大足利は1-3の七回に2死満塁とし、けん制悪送球の間に2人が生還して同点。八回は小野寺応助(おのでらおうすけ)の右前適時打などで2点を勝ち越した。守っても先発の山口幸大(やまぐちこうだい)ら3人の継投で終盤に流れを引き寄せた。

 宇都宮商は二回に山崎翔大(やまざきしょうた)の適時三塁打で2点を先制し、三回は野中玲臣(のなかれお)の中前適時打で追加点。中盤まで1失点と好投を続けていた先発の山崎が七、八回で計4失点とつかまった。

◆助け合い、つかんだ頂点

 白鴎大足利は打線が終盤に底力を発揮し、7年ぶりの戴冠。直井秀太(なおいしゅうた)監督は「野手が打てないときは投手が抑え、投手が打たれたら野手が点を取る。互いに助け合えた大会だった」とチームの成長ぶりをたたえた。