【下野】東根の湿地帯に群生する絶滅危惧種のトウサワトラノオの花が見頃を迎えている。
トウサワトラノオはサクラソウ科の多年草植物。生育地は全国でも少なく、環境省のレッドリストで高ランクの絶滅危惧種に指定され、希少性が高いという。市トウサワトラノオ保存会(黒川英代(くろかわひでよ)会長)が保全活動をしている。
市農政課職員が2日に開花を確認した。木道が整備された田川右岸の約2千平方メートルの湿地帯には、高さ約20~40センチに育ったトウサワトラノオが、かれんな白い花を咲かせている。黒川会長は「昨年の保全活動の成果もあり、今年も無事に開花した。貴重な植物をこれからも保存していきたい」と話した。
同課によると、花は今月いっぱい楽しめるという。