【茂木】ゆずもの熱気球を空へ-。鮎田でイベント会社・スタジオスリーを経営する木田博之(きだひろゆき)さん(44)がこのほど、町のマスコットキャラクター「ゆずも」をかたどった熱気球の製作を企画し、クラウドファンディング(CF)に乗り出した。町をPRするイベントなどに使う予定で、木田さんは「地元の人たちを空から楽しませたい」と話している。
町では1998年から2014年まで、世界の熱気球が集結するグランプリ大会や世界選手権が行われていた。大会は平たんな地域で行われることが多いが、町内は山がち。谷で風向きが変わる、特色あるエリアだったという。
そんな環境で熱気球を見ていた木田さんは、「熱気球は風でしか動かない。その不自由さを自分のものにするところが面白い」と14年にパイロットの資格を自ら取得。それ以降、フライトクラブに所属し、空の旅を楽しんできた。
5年前、町商工会青年部がゆずもの塗り絵を募ったところ、ゆずもを熱気球にした絵が出された。会員でもある木田さんが「絵に引かれた。作ってみよう」と心が動かされたことで今回のCFが企画された。
製作予定の熱気球は高さ25メートルほどの一般的なサイズ。ただ、ゆずもの頭にある枝と葉も忠実に再現する予定で制作費は約400万円かかる。このうち木田さんが約300万円を拠出。残りの約100万円をCFで集める。
支援金はCFサイト「キャンプファイヤー」で募り、1口5千~20万円。6月30日まで。支援者はゆずも熱気球の搭乗体験などができる。順調に進めば11月には熱気球が披露される予定だ。