電子・光学材料製造のデクセリアルズ(下野市下坪山、新家由久(しんやよしひさ)社長)が13日発表した2024年3月期連結決算は、売上高が前期比0・9%減の1051億9800万円、経常利益は0・5%減の300億2800万円、純利益は3・4%増の213億8200万円だった。
ディスプレーと基板をつなぐ異方性導電膜が堅調に推移したが、反射防止フィルムはノートパソコンやディスプレー向けなどが減少した。経常利益は想定より円安が進行し為替差損が発生したことなどが影響して微減となった。固定資産除却損が減少したため、純利益は増加した。
25年3月期の連結業績予想は売上高が1070億円、事業利益は335億円、純利益は230億円を見込む。同期から国際財務報告基準を適用するため、増減率は示さなかった。株式分割を考慮しない場合の1株当たりの年間配当は156円。