当初の建設予定地だった旧下都賀総合病院跡地

 【栃木】市が2016年度から進めてきた子ども向け屋内遊戯施設「子どもの遊び場」の整備事業を中止したことが、15日までに分かった。当初は祝町の旧下都賀総合病院跡地への建設を予定していたが、19年の台風19号の影響による着工延期や計画変更などを経て、4月に民間の室内遊び場が大平地域にオープンしたため重複を避けた。今後は市民の利用促進に向けて同施設との連携を模索していくという。

 市内で14日夜に開かれた栃木中央地域会議で明らかにした。市は16年度、近隣自治体の同様の施設が好評だったことなどから、子育て支援策の一環として施設整備の基本方針をまとめた。同病院の土地を交換で取得した後、約1億7千万円かけて病棟を解体した。

 19年度に策定した基本設計では20年7月着工、21年秋ごろのオープンを目指しており、概算工事費は約12億円を見込んでいた。しかし甚大な被害を受けた台風19号への対応に伴う財政負担軽減などのため着工を延期し、後に場所も含めて白紙に戻していた。