帝国データバンク宇都宮支店は17日、一般土木建築工事業の泰和工業(宇都宮市下平出町)が宇都宮地裁に破産申請したと発表した。申請は13日付。負債総額は約1億5400万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、泰和工業は1962年設立。学校や工場など中規模建築物を得意とし、公共工事から一般住宅まで幅広く手がけていた。近年は住宅設備メーカーが扱う電解水や生ごみ処理機など衛生管理機器の販売にも力を入れ、2022年12月期の売上高は約8億2900万円だった。
24年3月に、関係を深めていた住宅設備メーカーが倒産。取引を拡大する中で不適切な事務処理もあり、資金繰りが急速に悪化した。3月と4月に2度の決済不履行を起こして対外信用が失墜、資金難に受注不振も重なり、4月30日に事業を停止した。