栃木労働局は17日、服飾委託販売業「ピンクスツー」(宇都宮市西川田東町、深沢宗一郎(ふかさわそういちろう)代表)と、貴金属・宝石卸販売「ファーストエターナル」(宇都宮市宮原1丁目、佐藤千明(さとうちあき)社長)が新型コロナウイルス禍に関連して雇用調整助成金(雇調金)などを不正に受給していたと発表した。不正受給額はピンクスツーが計786万9684円、ファーストエターナルが計362万2220円。
労働局によると、両事業所は実際には休業した事実がないのに、休業したとする虚偽の申請書類を作成。ピンクスツーは雇調金を2020年11月から18回、緊急雇用安定助成金を21年2月から9回、不正に受け取った。期間はいずれも22年4月まで。ファーストエターナルは20年6月~22年12月の間に31回、雇調金を不正受給した。両社とも申請時の書類に不審な点があり労働局の調査で発覚した。
支給はそれぞれ今年2月に取り消された。ピンクスツーは納付計画を策定中。ファーストエターナルは全額未返還となっている。