【鹿沼】こども食堂の連携を深めセーフティーネットを強化しようと、主に市内の子ども食堂がこのほど、任意団体「栃っ子こども食堂の集い」を立ち上げた。子ども食堂に寄せられる事案に協力して対応し、関係機関との情報共有も図る。子ども食堂同士の連携は全国でも珍しいという。
菊沢や東部台、南押原地区のほか、日光市内の準会員を含めて九つのこども食堂が参加。子ども食堂同士で開設日が重ならないよう調整し多くの子どもの支援につなげる。必要な家庭向けに無料の共通利用カードを発行する予定。企業などから食料の寄付を受けた際には会員団体で共有する。
一部の子ども食堂には高齢者からの利用相談も複数寄せられており、会員団体では高齢者を「子どもたちを迎える側」として受け入れ、多世代交流の場としても運営していく。公的支援が必要と思われる事案は団体としてまとめ、関係機関と情報を共有し、高齢者の社会的孤立を防ぐために協力する。
このほど仁神堂(にがみどう)町内で行われた発足式には参加団体の代表者たちが出席。活動の方向性を改めて話し合った。加藤美智子(かとうみちこ)代表(66)は「子どもを軸に地域全体の支援につながれば」と話した。今後、ホームページやパンフレットなどに会員団体を掲載し、周知を図る。(問)同集い事務局0289・78・4188。