1回、1死満塁のピンチでマウンドに集まる宇商の山崎(左)ら=前橋市の上毛新聞敷島球場

初戦敗退し、悔しさをにじませてベンチに引き揚げる宇商ナイン=前橋市の上毛新聞敷島球場

1回、1死満塁のピンチでマウンドに集まる宇商の山崎(左)ら=前橋市の上毛新聞敷島球場 初戦敗退し、悔しさをにじませてベンチに引き揚げる宇商ナイン=前橋市の上毛新聞敷島球場

 第76回春季関東地区高校野球大会第2日は19日、前橋市の上毛新聞敷島球場ほかで2回戦4試合が行われ、本県2位の宇都宮商は高崎健康福祉大高崎(群馬1位)に0-10の五回コールドで敗れ、1986年以来38年ぶりの1勝はならなかった。

 宇都宮商は先発山崎翔大(やまざきしょうた)が初回から四つの四死球を与えるなど制球が定まらず、守備のミスも絡んで6失点。四回は3本の長短打を許すなどして3点を奪われた。

 打線は初回に先頭の浅見碧人(あさみあおと)が出塁したものの、そこから三回までに8者連続三振。散発の2安打無得点に終わった。

 大会第3日は20日、同球場で準々決勝2試合が行われ、本県1位の白鴎大足利は午前10時から、東海大相模(神奈川2位)と初の4強入りを懸けて対戦する。

■力の差は「いい勉強」

 32年ぶりの関東大会はほろ苦い結果で終わった。今春のセンバツ王者の前に完敗を喫した宇都宮商。山口晃弘(やまぐちあきひろ)監督は「攻守で慎重になり過ぎてしまった」と敗因を挙げた。