一騎打ちが濃厚な松井正一氏(右)と小林幹夫氏

 任期満了に伴う6月9日投開票の鹿沼市長選は、同2日の告示まで10日となった。現職の佐藤信(さとうしん)氏(77)が5選不出馬を表明し、いずれも無所属新人で、県議の松井正一(まついしょういち)氏(58)と、元県議の歯科医師小林幹夫(こばやしみきお)氏(70)=自民、公明推薦=の一騎打ちになる可能性が濃厚だ。佐藤氏と同様に「市民党」を掲げる元立憲民主党の松井氏と、自民党鹿沼支部が擁立する小林氏。新しい市のリーダーを決める選挙戦の争点を探る。

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 「国と県の力、財源がなければ、鹿沼を変えていくことはできない」。17日夜、市民文化センターで開かれた小林氏の総決起大会。ホールを埋め尽くす支持者約1500人を前に、小林氏は訴えた。強調するのは「市と国、県との太いパイプ」だ。