東京商工リサーチ宇都宮支店が23日までに発表した4月の県内企業倒産整理状況(負債総額1千万円以上)は、倒産件数が前年同月と同数の10件、負債総額は32.4%増の20億6100万円だった。負債総額は4カ月連続で10億円を超えた。
業種別では、製造業が4件、建設業とサービス業他がそれぞれ2件などとなった。負債額は5億円以上10億円未満が2件、1億円以上5億円未満が3件、5千万円以上1億円未満が1件、1千万円以上5千万円未満が4件。10億円以上の大型倒産は7カ月連続で発生しなかった。
原因は販売不振が8件と8割を占めた。新型コロナウイルス関連は4件。同支店は新型コロナ対策で国が実施した実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済時期を迎える企業が増える中、「倒産件数がさらに増加する可能性は高い」と指摘した。