【宇都宮】悪質な職員への迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の対策として市は6月から、職員証(名札)の表示を現行のフルネームから名字のみに変更する。全国的なカスハラ対応の広がりを受け、来年4月に予定していた変更を大幅に前倒しする。
非正規職員を含めた約5400人が対象。カスハラ防止へ名字のみの表記とする一方、文字サイズの拡大や振り仮名の併記で分かりやすい名札とし、市民サービスの向上にもつなげる。
正規職員の名札はICチップ付きで更新には費用がかかるため、当面は厚紙をかぶせて対応し、5年に1度の更新時期である来年4月に正式に変更する。市人事課の担当者は「対応できるところから早急に取り組み、職員が安全に職務を遂行できる環境を整えたい」としている。