帝国データバンク宇都宮支店は27日、パン製造小売りのストロイエ(大田原市美原1丁目)が弁護士一任で破産手続きの準備に入ったと発表した。4月26日に事後処理を一任したという。負債総額は約2億5千万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、ストロイエは2018年設立。最盛期は「記憶に刻め」や「パンと、おやつと、幸せと。」など5店舗を運営していた。高級食パンの企画業者にプロデュースを依頼するなどし他社との差異化を図っていたほか、オリジナルの調理パンにも注力し、スーパーマーケットや百貨店にも出店していた。
しかし、プロデュースの経費や、矢継ぎ早に出店したことによる設備投資、運転資金などが負担となった。高級食パンブームの陰りなどもあり、各店舗のオープン当初は好調だった売り上げが伸び悩んだ。新型コロナウイルス禍が追い打ちをかけ債務超過となり、23年10月に事業を停止したという。