長年のファンへの感謝を語る(左から)久仁子さん、昌弘さん、伸枝さん

 【宇都宮】塩ラーメンで知られる新里町のラーメン店「ら麺屋」が31日、閉店する。開業25年目の今年、創業者の稲葉紀昌(いなばとしまさ)さん(77)が病気で倒れた上での苦渋の決断。ファンからは「おいしいスープのラーメンが食べられなくなる」と惜しむ声が上がっている。

 同店は元警察官の紀昌さんが2000年9月、独学でラーメン作りを習得し開業。鶏豚と魚介系をバランス良く合わせた繊細かつ深いコクのスープが特徴だ。愛媛県伯方の天然塩を使った塩ラーメンは、香味油と白ごまの香ばしさが相まって看板メニューとなった。