続柄欄に事実婚表記を認めた住民票の見本

 鹿沼市は29日、同性カップルの住民票上の続柄について、7月から事実婚関係を示す表記を可能にすると発表した。これまでは「同居人」としてきたが、異性間の事実婚に認めている「夫(未届)」「妻(未届)」の表記を当事者が選べるようにする。長崎県大村市が2日、男性カップルに同様の表記で交付した例を受け、多様性の理解促進を後押ししようと実施する。鹿沼市によると、県内市町で表明するのは初めてで全国的にも珍しいという。

 佐藤信(さとうしん)市長が29日の定例記者会見で明らかにし「先進的な取り組みをした大村市を孤立させず、後に続く自治体が出てくることで世論を盛り上げ、国全体を動かすことにつながれば」と述べた。