真剣な表情で取り組む選手たち

 【鹿沼】“花のミニ甲子園”ともいえる「高校生さつきアレンジメントコンテスト」が、鹿沼さつき祭り期間中の30日、市花木センターで初めて開かれた。若者のサツキへの関心を高めるのが狙い。県内の高校5校の生徒が、サツキを使ったフラワーアレンジメントで熱闘を繰り広げた。

 鹿沼さつき祭り実行委員会が、6月3日まで同センターで開かれている鹿沼さつき祭りのイベントとして主催。園芸系の学科のある那須拓陽高、真岡北陵高、矢板高、鹿沼南高、小山北桜高の5校から各2人の代表生徒が出場した。

 審査員は実行委会長の佐藤信(さとうしん)市長や鹿沼さつき会副理事長の宇賀神文男(うがじんふみお)さんらが務めた。

 生徒は夏の全国高校野球選手権大会でおなじみの入場曲のメロディーとともに入場行進。サツキのほか、バラやスカシユリ、カーネーションなど用意された花材を基に、持ち時間1時間を存分に使い、長さや形を整えるなど真剣な表情で作品作りに打ち込んだ。

 優勝の栄冠を手にした真岡北陵高生物生産科3年中三川慶樹(なかみかわけいじゅ)さん(17)は「何よりもうれしい」と喜び“優勝樹(ゆうしょうき)”のサツキ「三彩(さんさい)」のレプリカや鹿沼土を模したお菓子などを持ち帰った。

 佐藤市長は「どれも素晴らしい作品でサツキの花同様、同じものは一つも無い」と講評した。今後は全国規模での開催も視野に入れるという。生徒たちの作品は祭り期間中、会場に展示される。