【矢板】通年議会の本年度の定例市議会が31日開会し、4月の市長選で初当選した森島武芳(もりしまたけよし)市長が冒頭で所信表明を行い「市は人口減少と加速化する少子・高齢化の局面に置かれている。ありとあらゆる手段を検討し、総合的な対策を講じていかなければならない」などと述べた。
森島市長は「責任の重大さに身の引き締まる思い」とかみしめ、人口減少、経済の減退、厳しい財政運営、施設の老朽化など「市の問題や課題は山積み」と訴えた。政策の柱とする「雇用・経済」の遂行に向けての決意を改めて示し、「起業家や地元企業の新規事業に対する支援プログラム新設などに取り組む」と前を見据えた。
子育て支援や国・県・近隣市町との連携強化などにも注力する考えで「全ての世代から選ばれ続けるまち、ふるさと矢板の未来を切り開いていく」と力を込めた。
市執行部は4億4900万円を追加し、総額149億1700万円とする本年度市一般会計補正予算など4議案を提出、市長の専決処分など9件を報告した。