後輩から花束を受け取る生田目関(左)

 【矢板】大相撲で新十両昇進を決めたさくら市出身の生田目(なばため)関(22)=本名生田目竜也(なばためたつや)、二子山部屋=は1日、決定後初めて母校の矢板高を訪ね、後輩の相撲部員たちと交流した。後輩たちは関取となった先輩の姿に鼓舞された様子だった。

 学校の相撲場で部員6人が生田目関を出迎え、主将の3年広瀬晟都(ひろせあきと)さん(17)が「新十両昇進おめでとうございます。これからも頑張ってください」と花束を手渡した。広瀬さんは生田目関の印象について「一段とオーラを感じる。自分も頑張って上を目指したい」と語った。

 生田目関は「自分は高校時代まで目立った実績はなかったが、十両になれた。後輩たちも自信を持って大相撲の世界に入ってほしい」などとエールを送った。その後、部員や保護者らは生田目関と記念撮影するなどして触れ合った。

 交流に先立ち、生田目関から昇進の報告を受けた今泉光由(いまいずみみつよし)校長は「追い込み過ぎに気を付け、さらに精進を」と力強く激励。生田目関の高校時代を知る教員は、心身共に成長した姿に「大きく立派になった」と目を細めた。

 生田目関は西幕下2枚目で迎えた今年5月の夏場所で5勝2敗の成績を収め、本県出身力士としては6年ぶりとなる新十両昇進を決めた。