【那須塩原】渡辺和明(わたなべかずあき)副市長(65)が任期満了に伴い7月1日付で退任し、後任に市政策統括監の滝口晃(たきぐちあきら)氏(38)が起用される見通しであることが6日、関係者への取材で分かった。7日に開かれる定例市議会に人事案が提出され、可決されれば7月2日付で就任する予定。任期は4年間。

 滝口氏は2012年に環境省に入省し、国立公園の管理業務などに従事。出向で23年4月から現職を務め、渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長が力を入れる環境施策などで中心的な役割を担っている。

 国政に精通する滝口氏の副市長起用は、こうした施策をさらに推進し、国とのパイプを強める狙いなどがあるとみられる。

 退任する渡辺氏は、1983年に県職員となり農政部長などを歴任。県農業振興公社理事長を経て2020年7月から副市長を務め、市の基幹産業である農業の振興や新型コロナウイルスへの対応などに尽力した。

 市は副市長2人制を敷いており、滝口氏は藤田一彦(ふじたかずひこ)副市長と共に務める。