帝国データバンク宇都宮支店は11日、婦人服卸売りの大橋(宇都宮市上戸祭町)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたとと発表した。5月31日付。負債総額は約3千万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、大橋は1947年創業。主にシニア世代のワンピースやブラウスなどを取りそろえ、県内の衣料品店に販売していた。

 ただ近年は低価格の海外生産品の台頭により販路を奪われ、量販店などと競合。新型コロナウイルス禍による需要不振も重なり、採算が維持できなくなった。新型コロナ対策で国が実施した実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済も負担となり、3、4月に2度の決済不履行を起こしたという。