サクラやウメなどの木に寄生して枯死させる特定外来生物の昆虫「クビアカツヤカミキリ」による県内での被害が2023年度、新たに3236本確認されたことが11日までに、県のまとめで分かった。初確認された17年度(8本)からの7年間で、400倍以上に膨れ上がった。23年度は真岡と大田原の両市でも新たに被害が判明し、県内市町の約半数に当たる12市町に拡大した。県は監視ポイントを増設したり防除対策に力を入れたりして、急激な増加に歯止めをかけたい考えだ。
県自然環境課によると、クビアカツヤカミキリは中国や朝鮮半島が原産で、幼虫が樹木の内部を食い荒らす。県内では16年度に足利市で成虫が見つかった。被害の新規確認本数は年々増加。23年度は前年度(2485本)に比べ3割増加して3千本を超え、過去最多を更新した。
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