大田原高山岳部の生徒7人と教諭1人の計8人が死亡した那須雪崩事故で、業務上過失致死傷罪に問われ、実刑判決を受けた教諭ら3被告が控訴した12日、遺族たちは落胆や憤りを口にした。控訴を想定しつつも、「刑に服してほしかった」。事故から7年3カ月。刑事責任をただす審理は今後、東京高裁で行われる。長引く裁判に徒労感もにじむ。愛息を失った悲しみ、無念さを抱え、3被告の過失を訴え続けようとしている。
同校山岳部の第3顧問だった毛塚優甫(けつかゆうすけ)さん=当時(29)=の父辰幸(たつゆき)さん(72)は12日午後、涙ぐみながら仏壇へ手を合わせた。
「やっぱり控訴したってよ」
残り:約 602文字/全文:901文字
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
登録済みの方はこちら
愛読者(併読)・フル(単独)プラン・スタンダードプランの方
ログインする