【宇都宮】街なかで市民に親しまれてきた中央本町の「うなぎ・割烹(かっぽう) うな亭」が先月、閉店した。先代の店から数えて約50年営業。店主の半田武(はんだたけし)さん(67)はこのほど、「多くの市民の方が足を運んでくれたおかげでここまでできた」という感謝を形にしたいと市役所を訪れ、市に100万円を寄付した。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は感謝状を贈呈し、「50年はすごい。リーズナブルな価格設定で市職員も通った。寂しくなる」と労をねぎらいつつ閉店を惜しんだ。
同店は1974年に中央2丁目に開業した。武さんは市内の和食店に勤めながら、繁忙期の仕込みを手伝うなど、店を任されていた叔父の故半田文男(はんだふみお)さんを長年支えた。土用の丑(うし)の日や年末の仕事納めでは、毎年たくさんの注文が入ったという。2012年ごろに店に入ったが、文男さんが高齢となったことや建物の老朽化などで18年3月末に店を閉めた。
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