閉店を惜しむ多くのファンが訪れている「手打ちラーメン祇園」

麺を手延べする橋本さん

閉店を惜しむ多くのファンが訪れている「手打ちラーメン祇園」 麺を手延べする橋本さん

 真岡市内屈指の人気ラーメン店「手打ちラーメン祇園」=並木町4丁目=が26日、48年の歴史に幕を下ろす。原材料費の高騰や高齢を理由に店主の橋本武(はしもとたけし)さん(75)が店を畳むことを決めた。1日に閉店の知らせを店先に張り出してからは、看板メニューのパーコメンを求めて、閉店を惜しむ多くのファンが連日押し寄せている。

 市出身で、会社員だった橋本さんは、親族から勧められた茨城県関城町(現筑西市)のラーメン店「手打ちラーメン祇園」(現在は閉店)で募集をしていた「技術100万円で教えます」に応募した。わずか半年間の修業で約半世紀にわたり愛される味を生み出した。1975年11月、26歳の時にのれん分けとして現在地に開業した。「祇園」は修業先の店主が京都で修業したことに由来する。