帝国データバンク宇都宮支店は19日、家電機械器具小売業の三栄無線商会(日光市今市)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。5日付。負債額は約3千万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、三栄無線商会は1962年設立。大手電機メーカーとの販売契約に基づき、白物家電、テレビ、ビデオデッキ、エアコンなどを販売していた。日光市今市地区の中心エリアに位置し、地元に密着したサービスが強みだった。
昨今の量販店進出による圧倒的な販売力と価格競争により顧客が流れ、近時は年商規模で3千万〜4千万円ほどと厳しい環境を強いられた。コロナ禍が拍車をかけ、顧客の買い控えも大きな要因となり、2023年7月に事業を停止していた。