記者会見で6選出馬を表明する福田知事=21日午後7時55分、宇都宮市駒生1丁目

 福田富一(ふくだとみかず)知事は知事選6選出馬を表明した21日の記者会見で、11月の任期満了に伴う宇都宮市長選にも触れ「福田、佐藤で県都の街づくりをさせてもらいたい」と佐藤栄一(さとうえいいち)市長の6選出馬を熱望した。

 福田氏は次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸計画を踏まえ、佐藤市長の続投がふさわしいとの見解を示した。

 市長選を巡っては、市出身で元茨城県つくば市副市長の毛塚幹人(けづかみきと)氏(33)が立候補を表明。県立美術館と図書館、文書館の3施設を同市の県体育館跡地に新築移転する県の「文化と知」の拠点構想について、LRT西側沿線への見直しを求める公約を掲げている。

 福田氏は「沿線のどこに、そんな土地があるのか。一部の宇都宮市民の論理で肯定できない」と毛塚氏の公約に反論した。

 過去5回の知事と市長のダブル選で、福田氏と佐藤市長は共に立候補して当選している。福田氏は「一緒に選挙を戦いたい」と期待した。

 佐藤市長はこれまで6選立候補を巡り、態度を明確にしていない。