女性を支援する活動などを後押しする基金を立ち上げた一般社団法人glowingのウェブサイト

藤井佐知子代表理事

女性を支援する活動などを後押しする基金を立ち上げた一般社団法人glowingのウェブサイト 藤井佐知子代表理事

 生きづらさや困難を抱える女性への支援や、女性のエンパワーメント(地位向上)への活動を支えるため、一般社団法人glowingは「女性のエンパワーメント基金 in TOCHIGI」を設立した。相談窓口や居場所の開設や運営にかかる費用、意識啓発のためのセミナーを対象に助成金を交付する方針だ。同法人代表理事の藤井佐知子(ふじいさちこ)さんは「今、活動したいと考えている人や団体の背中を押したい」と応募を呼び掛けている。

 3月まで宇都宮大総括理事・副学長だった藤井さんは、女性研究者の育成や出産・育児との両立支援に尽力。県男女共同参画審議会長を務めるなど学内外での活動が評価され、昨年度に「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」を受賞した。

 昨年6月に日光市で開かれた先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合を受け、本県での男女共同参画推進に貢献したいと、今年4月に関係者と同法人を立ち上げた。

 第1弾として、女性のエンパワーメントに結び付く活動を対象とした基金を設立。1件当たり年間で最大50万円を助成する。

 藤井さんは、ドメスティックバイオレンス(DV)や性被害など女性を取り巻く社会問題が増えていると指摘。「4月に施行された『困難な問題を抱える女性への支援に関する法律』の趣旨に沿った活動も積極的に応援したい」と話している。

 応募資格は、男女共同参画の実現に向けた課題解決を志す個人、または団体・グループ(県内在住、勤務者)で、県内で継続的に活動できることが条件。同法人のホームページからダウンロードした申請用紙に、必要事項を明記し、7月19日までにメールで申し込む。書類審査と面接を経て、助成を決定する。

 (問)同団体fund@glowing-tochigi.com。