地元出身力士にぶつかっていく参加者

小学生に指導する生田目関

地元出身力士にぶつかっていく参加者 小学生に指導する生田目関

 【大田原】小中学生対象の相撲大会や相撲教室が復活するなど、県北地域を中心に相撲熱が高まりつつある中、大相撲二子山部屋の地元出身力士らによる小中学生相撲教室が23日、美原3丁目の美原公園相撲場で開かれた。参加した約30人の子どもたちは、力士との稽古を通して相撲の楽しさを味わった。

 競技人口の増加や相撲文化の担い手の育成を図ろうと、市や市相撲連盟などでつくる「相撲によるまちづくり実行委員会」が主催。二子山親方(元大関・雅山)のほか、新十両昇進を決めたさくら市出身の生田目(なばため)関(22)=本名生田目竜也(なばためたつや)=や、共に市出身の三段目小滝山(こたきやま)(21)=本名相馬健人(そうまけんと)、序二段恵雅(けいが)(16)=本名小野寺悠斗(おのでらゆうと)=が講師を務めた。

 力士たちは四股やすり足などの基本から実戦形式の練習まで優しく指導した。子どもたちは、時折笑顔をのぞかせながら稽古に汗を流した。薄葉小5年大倉正力(おおくらただき)さん(10)は「力士に当たらせてもらって良い経験になった。すごく力が強かった」と満足げだった。

 生田目関は「教室を通して子どもたちに力士への憧れを持ってもらい、栃木の関取がもっと増えてくれたらうれしい」と話した。

 教室後は、市小学生相撲大会が開かれ、1~3年の各部門に計17人が参加し、熱戦を繰り広げた。

 結果は次の通り。

 ▽3年の部 (1)大倉力翔(2)藤田竜太朗(3)石崎暁渡▽2年の部 (1)簗忠和(2)小野寺晄音(3)坂本潤▽1年の部 (1)藤田竜誠(2)八角悠仁(3)諏合泰地