宇都宮地裁

 真岡市議の佐々木重信(ささきしげのぶ)氏(84)=5期=が社会福祉法人の理事長として運営する特別養護老人ホーム「いきいき萌丘東ノ郷」(真岡市東郷)で施設長を務め、5月に解雇された真岡市、男性(56)が3日、解雇は無効だとして復職を求める労働審判を宇都宮地裁に申し立てた。

 佐々木氏は、労働基準監督署に未払い賃金の申告をしたことを理由に女性職員を解雇したなどとして3月、労働基準法違反の疑いで書類送検された。また介護報酬の不正受給などもあり、4~5月に同市議会政治倫理委員会が開かれ、その後市議会は佐々木氏への辞職勧告決議案を可決した。

 男性は、5月22日の第3回委員会で「佐々木氏が法令軽視と違反を繰り返している」と主張し、専横的な運営の実態を訴えていた。3日後の同25日に佐々木氏から解雇通知書を渡され、31日付で解雇された。