県内は4日、午後5時までに熱中症の疑いで男女計12人が救急搬送された。

 県内の12消防本部・局によると、入院治療が必要な中等症が2人、軽症が10人。年代別では20代1人、40代2人、70代と80代が各4人、不明1人だった。

 中等症の搬送者のうち、那珂川町の男性(77)は自宅で体調不良になり、119番した。壬生町の80代女性は、道路で倒れていたところを通行人が発見した。

 同日は県内全14観測地点のうち佐野、大田原、小山の3地点で最高気温が35度を超える猛暑日となった。最高は佐野の36・7度で、全国9番目の暑さだった。

 一方、県は4日、熱中症の疑いで3日に救急搬送された宇都宮市、男性(46)が重症だったと発表した。

 県と宇都宮市消防局によると、男性は同日午後5時40分ごろ、屋外の工事現場での作業から同僚宅に戻ったところ、脱力や嘔吐(おうと)の症状が出たため、同僚が119番した。