2010年3月に開港し今年で15年目を迎えた茨城空港(茨城県小美玉市)が、本県民にとって身近な空の玄関口として浸透している。北関東自動車道で宇都宮上三川インターチェンジから車で約1時間のアクセスの良さなどが県民の心をつかんでいるとみられる。同空港の総旅客数は10年度の約20万人に対し、就航路線の増加により23年度は約75万人で4倍近くになり、本県民の利用者数の調査結果も上昇傾向にある。空港関係者は「総旅客数の増加に比例し、栃木県民の利用も増えている」と手応えを語った。
初夏の平日。約3600台収容の駐車場には、「宇都宮」や「とちぎ」ナンバーの車があちこちに止められていた。
「駐車場が無料で、宇都宮市から車で1時間ほどで来られるのが便利」。同空港を20回ほど利用している那須烏山市、会社役員小池友秋(こいけともあき)さん(59)は、利便性の高さを強調した。
宇都宮市簗瀬1丁目、会社員菊池望歌(きくちのどか)さん(33)は、息子の燈弥(とうや)ちゃん(1)と飛行機で古里の北海道へ帰省した。以前は電車で別の空港へ行くこともあったが「子どもは車両内で静かにしていられない。車で来れば問題ない」と安心感を口にした。
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