造園工事業の八州(やしゅう)造園(宇都宮市鶴田町、中山誠子(なかやませいこ)社長)が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが9日、帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。負債は約8億円。

 同支店によると、同社は1937年創業、72年設立。植栽工事を中心に造園全般を請け負い、公園や道路、住宅関連の外構などさまざまな工事を手がけた。最盛期には東京と東北に支店を置くなど販路を広げ、2001年2月期の売上高は約15億円に上った。

 しかしリーマンショック以降は工事需要の低迷に伴って受注不振や不採算の状態が続き、22年2月期の売上高は約1億1800万円にまで縮小し、債務超過額は5億2千万円に達した。資金繰りが厳しくなる中で前社長が今年5月に死去し、再生は困難と判断した。