【栃木】岩舟町下津原のとちぎ花センターで「雑草たべてみた展」が開かれている。ヨモギやノビル、タンポポなど身近な草を同センター職員が試食し、さまざまな料理にアレンジ。「1週間雑草生活」と称し21食分のレシピを紹介している。担当職員の永島安紀(ながしまあき)さんは「多くの人が知っている草を中心に食べてみた。味には個性があったが、カレーやキムチ鍋などに入れれば何でもおいしかった」と話す。
「タンポポの若葉冷しゃぶ」「ノビルそば」「オオバコのチンジャオロース」、「スベリヒユなどを使った雑草定食」-。会場には料理の写真と共に、材料や作り方を添えたパネルが展示されている。レシピは全て「自称カリスマ主婦」の職員3人が考案したものだ。
同センターでは約2年前、身近な雑草の特徴を紹介する「雑草展」を開催。「食べられる草」も紹介し、来園者からも好評だったという。そのころから今回の構想を練っていたといい、永島さんは「普段は邪魔者扱いの雑草の見方も変わるかもしれない」と話す。
3人は草が芽吹いた3月ごろから準備を開始した。除草剤が散布されたものや毒のある草を選ばないよう注意しながら、自宅や花センターの庭に生えている草を摘んだ。それぞれの特徴を記録し、味に合ったメニューを考案した。
永島さんお薦めの草は、苦みがごまドレッシングと合うというタンポポの若葉。一方、「何をやってもだめだった」のはドクダミ。ジュノベーゼなどを試したが、特有の臭いが消えず食用には不向きだったという。
会場内には「草食いの心得」の看板を掲示。「分からない草は食べない」「なるべくゆでる」など一般の人が雑草を食べる際の注意点も紹介している。
9月1日まで。午前9時半~午後4時半。入館料は大人400円。小中学生110円。(問)同センター0282・55・5775。