【宇都宮】市出身のプロレーシングドライバー山本尚貴(やまもとなおき)さん(36)が11日、母校の作新学院高を訪れた。自動車整備士養成科の1~3年生約100人に自動車レースの魅力を伝え「将来、この中から私のレーシングカーを整備してくれる仲間が出てほしい。それまで現役で頑張りたい」と意気込んだ。
山本さんは、国内最高峰の全日本スーパーフォーミュラ選手権で3度のチャンピオンに輝くなど、自動車レースの世界で活躍している。2022年から作新学院小学部への訪問を続けており、今年は初めて、自動車整備士を目指して学ぶ高校生を対象に特別授業を行った。
授業では、所属するチーム「PONOSナカジマレーシング」でレーシングカーの整備や修理を手がけるメカニックの浅見邦彦(あさみくにひこ)さん(42)と対談。生徒から集中力を高める方法を問われた山本さんは「オフの時間があるからオンの時間に集中できる。休む時はメリハリをつけて休むこと」とアドバイスした。
レーシングドライバーを目指す生徒には「学校で車の構造を学んでいる分、メカニックを理解した上でレーサーになれる。そこは強みになる」と話した。
この日は小学部も訪問し児童に魅力を伝えた。