倫理委に出席した斎藤市議(右から2人目)

 【大田原】斎藤藤男(さいとうふじお)市議が小学生の長女の学校健診結果を巡って学校医にクレームを入れ、医師が学校医を辞任した問題で、市議会の議員倫理委員会は16日、第3回会合を開いた。斎藤市議は弁明で暴言を認めた上で、持論を述べた。

 斎藤市議は娘の数値が正常範囲だったのに受診を勧められたため、学校医に電話で問い合わせたという。

 その際の説明で唐突に「糖尿病」との言葉が出され納得できないと感じ「普通の子まで病気扱いして受診させ売り上げにしているかなと思い、怒りがこみ上げた」と説明。「『金もうけのためなら、医者を辞めてしまえ』と言った」と述べた。

 市はこれまでに、学校健診は数値だけにとどまらない視点で、健康リスクを見いだすものとしている。

 斎藤市議は以前に子どもの視力の検診結果で受診を求められ問題が見つからなかったこと、学校医を個人的に受診した際に不信感のようなものがあったこと、日本は過剰診療が行われていると考えていることも語った。

 「私がなぜ(学校医への)言動に至ったかを分かってもらった上で、もう一度考えてほしい」と話した。

 委員に問われ「カスタマーハラスメントと言われれば当たると思う」「(事態表面化から)いろいろなことがあった。反省していますとしか言いようがない」などとも述べた。

 次回は23日午後2時から開き、倫理委としての措置などを議論する。