医療や介護を受けながら地域で暮らす高齢者や障害者が増える中、看護師が家族に代わり介護を手伝う有償ボランティア「全国訪問ボランティアナースの会(キャンナス)」の取り組みが県内で広がり始めている。近年開設が相次ぎ、2015年の2カ所から8月には壬生町内にも新たに発足し、6カ所に増える。一方、潜在的なニーズはより高いとされ、さらなる拡充が期待されている。
9日午後、鹿沼市内のグループホーム。入居する90代男性と談笑しながら「キャンナス宇都宮東」代表で看護師の菅谷麻友(すがやまゆ)さん(51)が男性の両足を丁寧に洗い、手際よく爪を切る。糖尿病を患う男性にとって足のケアは病変の予防のためにも重要で、フットケアの専門知識がある菅谷さんに施設側が相談して支援が始まった。
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